2001年7月7日〜8日(土・日) 尾瀬・燧ケ岳と帝釈山林道

 7月7日は七夕である。そこしか空いている土・日のない私は、せっせとバイクツー
リングの計画を立てていた。そんなある日、「ねえ、今度の尾瀬、何持っていったらい
い?」とカミさんに聞かれ我に帰った。GW明けの時点でカミさんと約束していたので
ある。

  というわけで、7月7日・8日と尾瀬に行ってきた。
  7月6日金曜日、いつもどおり仕事をして6時半過ぎに帰宅。それから夕食を済ま
せ、あらかじめ荷造りしてあった荷物を車に詰め込み、8時前には出発した。時間節約
のため、圏央道にのろうとするが、夕方の渋滞に巻き込まれなかなか進まない。高速は
順調で小出ICを下りて奥只見シルバーラインに向かう。トンネルを抜け、橋を渡れば
銀山平だ。心配された雨もほとんどなく、雲はすでに片隅に追いやられ、星が瞬いてい
た。
  ここまでは快調で12時過ぎには御池駐車場に着くかと思われたが、銀山湖を巡る
途中、カミさんが車酔いしてしまった。冷たいものばかり食べていたうえ、SAで食べ
たソフトクリームが効いたのだろう。時速15キロのノロノロ運転を強いられ、御池に
着いたのは1時過ぎだった。車を降りてからも気持ち悪いらしく、ずっとトイレでゲー
ゲーやっている。おかげで仮眠に入ったのは2時を過ぎていた。



 (こんなんで明日歩けるんかしらん)と思いながら眠ろうとするのだが、寒い。車の
中でシェラフに包まっているのだが、冷えてきて眠れない。ウトウトしたと思ったらも
う5時だ。半分開いた助手席のウインドウごしに朝日が差している(道理で寒いわけ
だ、カミさんが開けっ放しにしたらしい)。眠い目をこすり何とか起きだす。バスの時
間を確認し、朝食を済ませる。寝不足のせいか頭が重い。疲れが出るといつもそうだ
が、リンパ腺も少し腫れ気味のようだ。6時半のバスで沼山峠へ。



 峠を7時出発。思ったより人は出ていない。尾瀬沼に出ると空の青と緑のコントラス
トが鮮やかである。ニッコウキスゲはあまり咲いていない。ワタスゲがふわふわした花
を咲かせている。沼尻への分岐を右に折れる。薄暗い林に入りしばらく行くと、長英新
道との分岐(登山口)があり、燧(ひうち)ヶ岳登山の始まりだ。



 しばらくはたいした登りもなく、だらだらと進む。ぬかるみが多く、足をとられない
ように進む。グループに前後をはさまれ、マイペースでとは行かないのがつらい。1時
間もすると登りらしくなるが、眺望は全く開けない。さらに1時間ほどするときつい登
りになり、登山道も人一人が通れるほどの狭さだ。時折、尾瀬沼が見える。最後の急登
を登ると開けた山頂だ。ミノブチ岳であろう。ここから尾瀬沼がよく見える。



 カミさんのカメラはすでにフィルムを使い果たしている。私のデジカメの電池も残り
わずか。主峰のひとつである爼ー(まないたぐら)まで3時間半の予定だが、すでに3
時間経過している。ここで体力まで使い果たすわけにも行かず、昼食休憩とする。つい
でに20分ほど昼寝もした。



 前後にいたグループはすでに爼ーのようで、山頂に沢山の人が見える。リンパの腫れ
は大きくなってきており、足は前に進まない。何とか山頂(2346m)に着いたとき
には4時間半が経過していた。ここからの眺めは絶景である。天気がよくて本当によか
った。山頂で記念撮影をというところで、デジカメも電池切れである。残念。

  ここからは2時間半の下りである。体力的には心もとないが、さっさと下ってしま
おう。下りは雪渓があったり、遠くこれから行く湿原の木道が見えたりとなかなかバリ
エーションに富んだルートである。1時間半ほどで湿原まで下る。ベンチがあるがずー
っとそこを占領しているグループがあって休めない。木道に座り込むわけにも行かない
ので、立ったまま水分補給だけして、そのまま行く。持参した水はここで終わってしま
った。再びぬかるんだ急な下りとなり、思うように進まない。先ほどのグループに抜か
れてしまった。完全にグロッキーである。再び湿原に出てここで休憩する。休みながら
も、帰りつけるかちょっと不安になる。最後の下りはやはりジメジメ・ドロドロだっ
た。もう永遠にたどり着かないのではと思うと足が出なくなってしまう。やっと、「駐
車場500m」の立て札を見つけてから、歩けるようになったが、最後はカミさんに手
を引いてもらう始末だった。
  結局3時間半。全部で8時間かかった。思う存分水分補給し、ベンチで横になると
少し元気が出てきた。温泉と今夜のねぐらを求めて尾瀬を後にすることにした。

  キャンプ場は特に決めてはなかったが、なるべく温泉に近いほうがいいだろうとい
うことで、今回はキリンテ地区にある「かわばたキャンプ場」にした。大人一人600
円、車一台500円。しめて1700円。この辺は統一料金のようだ。キャンプ場はど
こもガラガラで、夏休みにならないとお客さんはこないそうだ。広いサイトにテント一
張り、車一台だけである。早速夕ご飯を食べに行く。この辺は食べるところがあまりな
いので、今回も丸屋の裁ち蕎麦だ。天ぷらと大盛りを頼んだが途中から全く箸が進まな
くなってしまった。やはり疲れているせいか。早々に切り上げ温泉へ。桧枝岐には「燧
の湯」と「駒の湯」、「アルザ尾瀬の郷」があるが、今回は「駒の湯」へ。小ぢんまり
しているがその分人も少ない。ゆっくり1時間浸かって、ビールを仕入れてテントへ戻
る。星を見ながら一杯と思ったが、ビール2杯で先に進まなくなった。早く眠ったほう
が良いようだ。

  ぐっすりと眠って川の流れの音で目がさめた。リンパの腫れはまだ引いていない。
朝食はスパゲッティ。手早く済ませテントをたたむ。今日はどうしようか。山男さんお
勧めの「照葉峡」まで足を伸ばそうか。手っ取り早く日光方面に行くため(という口実
で)帝釈山林道(川俣桧枝岐林道)へ行く。福島側はゆったりと落ち着いた道が続く。
支線もいくつかあるようだ。峠には登山者の車が沢山停まっている。栃木側はやや荒れ
た砂利深い感じの道。ライダーともすれ違ったが結構年配と思われる人も多い。思わず
うれしくなる。川俣湖のまでの道のりは結構長い。ここを走るときは栃木側から登った
ほうが面白そうだ。
  川俣温泉で間欠泉を見学した後、山王林道で日光へ。全舗装だが眺めが良い。日光
から金精トンネルを抜け片品村へ。カミさんがまた車酔いしそうなので丸沼で昼食休
憩。舞茸定食を食べたが、たいしてうまくもない。湖畔を散歩すると気持ち良い風が吹
いてくる。散歩している人もみなそれぞれ思い思いにくつろいでいる。なかなか良いと
ころだ。駐車場の奥に林道が続いているのが気になる。カミさんも食欲が出てヤマメの
塩焼きなどかぶりついている。しかしこの調子だと照葉峡までは無理そうだ。おとなし
く沼田に出て帰ることにしよう。

  家に着いてシャワーを浴び冷酒を一杯。はあー極楽。昨日はビール2杯でダウンだ
ったが今日はいける。山は寝不足もあって結構きつかったがやっぱり尾瀬は良い。また
行こう。福島もいいところだ。また行きたい。今日は一杯宿題が残った。また行かなく
ては、などと考えながら眠りについた。

  翌日起きると、両側の頬が腫れている。おたふく風邪である。この年になって恥ず
かしいが、体調がすぐれなかったのはこのせいだったか。八王子は連日35度を越す猛
暑である。エアコンを入れても29度にしかならない。いい骨休みになりそうだ。

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