2000年11月11日(日) 奈良子林道とその周辺
 前日の土曜日は八王子市内でも北風が強く、街中を枯葉が舞っていた。今日は風はほ
とんどないが天気予報は午前中所により一時雨と言っている。そろそろバイクにはつら
い季節になったか・・・。

 朝5時半に目がさめた。外はまだ暗い。のんびり身支度をしているといつのまにか明
るくなっている。やや曇っているが悪い天気ではない。6時半自宅を出発。今日は以前
から行ってみたかった奈良子林道に行くつもりだ。6月初旬に行ってみたが、ゲートが
閉まっており通行できなかった。先日、工事も終わり通行できると聞いた。冬季は通行
止めになるので、行くなら今しかない。

 今日は、醍醐林道〜和田峠〜上野原〜鶴峠〜小菅〜松姫峠〜奈良子、と峠中心ルート
で行くつもりだ。陣馬街道の関場で左に折れずに直進。右手に盆掘林道入口、通りすぎ
る。集落を抜け、二つ沢林道との分岐に出る。ここで工事中通行止めだ。8月31日〜
1月16日まで。はて、今まで通らなかったのだろうか?仕方なく陣馬街道へ戻る。

 陣馬高原下のバス停にバスが止まっている。しばらく行くと何組かのハイカーに追い
つく。朝早いので多くはないが、できれば避けたいところだ。今日は仕方ない。和田峠
を越え、藤野〜上野原に入る。レイク相模CCを過ぎたあたりから日が差してきた。鶴峠
を越える頃には、今日は降らないなと予感した。小菅に入りR139を左折、松姫峠
へ。峠を越えると南斜面だ。日が差して暖かい。小金沢の山々が紅葉している。


良く見えないが正面の山の山腹に道路が見える。

 葛野川ダムに向かっていくとトンネルの手前左側に林道標識が見える。土室日川線と
ある。入ってみると程なくトンネルだ。トンネル中ほどにバリケードがある。トンネル
の向こうには舗装された道が続いている。トンネル内に左へ分岐があるので進んでみ
る。ダムだ。バスが止まっている。ダムの反対側にトイレがある。ここで休憩にしよ
う。20名ほどの団体が何やら説明を聞いている。東京電力のダム見学会のようだ。運
良く入れてしまったようだ。

 ダムから見ると、さっきのバリケードの先の道がダム沿いに伸びているのが見える。
たとえ舗装されていても、いつか一般に開放されることがあるのだろうか。



 再びR139に戻る。左手に先ほどの葛野川ダムへ続くダートがあるがチェーンがか
かっている。小金沢橋を渡ると左手に真木小金沢林道。いつも工事車両が通行している
イメージがあって入ったことがなかった。きょうは静かだ。行ってみよう。
  小金沢沿いの舗装路は緩やかに高度を上げていく。途中発電施設らしき工事現場を
過ぎると、傾斜がきつくなりぐんぐんと登っていく。景色が開けてくる。いい眺めだ。
登りきると大規模な工事現場がある。右手、小金沢山方向に道が続いているのが見える
が、厳重なゲートがあり入れない。

 またしばらく登っていくと大峠だ。雁ヶ腹摺山へ登っているのだろう、峠には車がた
くさん止まっている。数年前に仲間と大月からタクシーでここまで来たことがある。そ
のときは大峠で通行止めで遠くで工事しているのが見えた。
  雁ヶ腹摺山は500円札の富士山のモデルとして有名である。1時間ほど登ると山
頂付近まで行くことができる。人気のコースだ。

 途中で引き返すつもりだったが、ここまできてしまった。奈良子林道にはこっちから
行くことにしよう。
  ここからは下り。途中右手にダートの林道が見えるが通行止だ。焼山沢真木林道
だ。湯ノ沢峠方向につなげるようだが工事は進んでいるのだろうか。



 しばらく下ると左手に鋭角に曲がる道がある。ここが奈良子林道の入口だ。ダートと
舗装が交互に現れる道を登っていく。ダートは結構荒れているところがある。泥濘につ
いた轍や流水による溝が大きく口をあけている。何ヶ所か眺めのいい場所があるが、今
日は富士山はかすんでしまって見えない。


ここは路面状態のいいところ。野営できるスペースもある。

 高原風の走りやすいところを過ぎると下りだ。奈良子川に向かって石ころの多い道を
下っていく。右手に分岐があり入ってみるが草ぼうぼうの急斜面。砂防ダムの工事用の
ようだ。すぐ崩れて通れなくなり、引き返す。
  川に沿って下っていくと右手に船窪林道の分岐があり入ってみる。金山峠への指導
標もあり登山ルートにもなっているようだ。路面は砂混じりの土で良くグリップする。
急な登りを気持ち良くグイグイ登っていく。分岐があるがどちらも砂防ダムで行き止ま
りだ。左の砂防ダムは脇に細いつづら折れがあり登っていくと赤い軽自動車が止まって
いた。よくここまで登れたものだ。ゴルフグラブを並べて素振りしている。
  声をかけると、「きのこ狩りですか?この奥はこんな大きな岩魚がいるんです
よ。」とゴルフグラブ片手ににこやかに返事が返ってきた。ジモティーにはかなわな
い。引き返す途中の道はかなり掘れていた。



 この後はR139まで長い長い下りである。いくら景色が良くても飽きてしまう。や
はり反対側から登った方が楽しめるようである。
 その後R139を右手に折れて、小和田〜日影〜奥山林道(舗装)〜金山林道へと向
かう。金山林道は距離はないが良くしまった走りやすい道だ。金山鉱泉から先の林道は
通行止で入れない。雁ヶ腹摺山への登山道にもなっている。
  金山林道を下り、遅納戸で右へ折れる。林道遅納戸線(舗装)だ。集落を過ぎて道
が細くなると舗装が途切れる。通る車もなく落ち葉で道は埋まっている。最後は砂防ダ
ムで行き止まりだ。


落ち葉の下に石が隠れている

 すでに1時を回っているのでここでお昼にした。時間があれば大菩薩方面も、と思っ
ていたが夕暮れが早いことを考えると無理だろう。あちこち探索しながら帰ることにし
よう。
  引き返す途中右に折れ、橋倉鉱泉へ向かう。下りでは案内の看板は見えないので、
上りで確認しておくこと。通りすぎてしまった・・・。鉱泉を過ぎた先、右に登るダート
があったので入る。林間の暗く細い道の終点には数戸の民家があった。生活道路だった
のだ。
  引き返し真木温泉付近に出る。温泉も入りたいが、ここは高級化していて気軽にと
いうわけには行かない。あきらめてR20に出て帰路につく。

 なんとなく物足りない。ダートが圧倒的に不足しているのだ。上野原で裏道に入るの
だが、その手前の「野田尻」方面への分岐へ曲がってしまった。時間はある少しぶらつ
いていこう。行くと「和見」方面の案内がある。どこかで聞いたような気がする。その
まま匂いにつられるように、「和見入口」の分岐を右へ。山間の小さな集落に入ってい
く。この先道があるのだろうかと思ったら林道標識だ。「和見棚頭線」。「仮面BAJAダ
ー」さんのHPでみたおぼえがあるが、抜けているかどうかわからない。駄目だったら引
き返すつもりで入る。
  これは大当たりだ。山頂部に出てしまうとそのまま向かいの山までつながってい
る。


通ってきた反対側の林道が見える

 途中建設中と思われる林道(通行止)との分岐を右に折れる。どこを走っているかぜ
んぜん見当がつかないが、突然棚頭の集落に出る。そのまま行くとさっきの「和見入
口」に出た。周回になっているのだ。これは面白い。支線も探せばあるようだしまた来
よう。

 帰りの途中、また今度は「大倉」の集落からの生活道路(ダート)に迷い込み、鶴川
へ出る。今度はそのまま上野原〜(裏道)〜藤野〜和田峠〜陣馬街道を経て帰路につい
た。
 今日は雨も降らずにいい天気だった。風もなかった。最後においしいダートも見つけ
た。ささやかな秋の休日だった。

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