2000年11月4日(土) 奥多摩日記番外編
              もう冬支度?尾瀬ヶ原〜至仏山

 この3連休は、3日は天気は良くないということなので、4日に出かけることにした。
 カミさんは数年前に尾瀬沼北岸を、今年8月に尾瀬沼南岸〜燧裏林道と歩いている。今度尾
瀬ヶ原を歩けば尾瀬の全てを歩いたことになる。(私はまだ、燧ガ岳と至仏山が残っていると
思うが・・・)
 ということで、晩秋の尾瀬に出かけることにした。

 3連休の渋滞を避けるため、深夜出発、夜中帰着の予定である。
 AM2:00に出発のつもりだったが、良く眠らないうちに目がさめてしまった。前日に用意してお
いた荷物を積んでAM1:30出発。
 こんな時間でもR16はトラックが多く、結構混んでいる。空いていればこのままR16を行くつも
りだったが圈央道にのる。天気予報は晴れだが雲が多く星は見えない。
 高速を順調に走り、沼田ICで降りる。片品村に向かう途中のコンビニで昼食を仕入れる。山
の中なのに結構コンビニがある。
 尾瀬戸倉を過ぎ鳩待峠へ向かう。ここを通るのは10年ぶりだ。昼間なら紅葉がきれいなのだ
ろうが今は何も見えない。11月13日で鳩待・坤六方面は通行止めの看板が出ている。山道を
慎重に登り、AM5:00鳩待峠に到着。

 星がきれいだ。満天の星空である。冷たく澄んだ空気が身を切る。エンジンをかけたままの
車のウインドウが曇っている。駐車場に半分ぐらいの車。テントがひとつ。
 外はまだ真っ暗なので、車で仮眠する。そうするうちにも続々と車が入ってくる。うとうとするも
寒くて、AM6:00車から出て朝食の支度をする。もうすっかり明るくなっている。レトルトのハッシ
ュドビーフと家からランチジャーで持って来たご飯。ポットに入ったコーヒー。

 AM6:30尾瀬ヶ原へ出発。至仏山山頂に朝日があたって輝いている。



 さすがに11月の尾瀬は寒い。木道にも霜が降りている。下りなので滑らないように慎重に降
りる。1時間ほどで山ノ鼻に到着。テント箔の人が朝食を食べている。
 ビジターセンターのトイレによる。今日の午前中一杯で閉めるそうだ。ビジターセンターも今
日で閉めると書いてある。尾瀬の山小屋は、竜宮小屋が10月一杯で、長蔵小屋が11月5日で
閉まるとのことだが、ビジターセンターも今日までだったか。

 朝日を背に受けて尾瀬ヶ原を歩く。すばらしく天気が良い。最初の橋に差し掛かる手前で5〜
6人の一団が追い越していく。最後の人が言う。
 「尾瀬は今日で山を閉める。かかっている4本の橋は全て板をはずすので帰りには橋がなく
なるよ。牛首くらいまでは行けるかな。8時半にビジターセンターから第2陣が出てこの橋から
落としていくんだ。」

 どおりで歩いている人が少ないわけだ。まだ30分ほどある。さてどうしよう。
その1 山ノ鼻〜竜宮小屋〜富士見峠〜鳩待峠 約6時間
その2 山ノ鼻〜至仏山〜鳩待峠 約4時間半
 ガイドブックにはそう書いてある。以前は至仏山〜山ノ鼻は登山禁止だった。登山道が荒れ
て高山植物を痛めるからだ。このルートは歩いたことがない。至仏に登るか。


燧ガ岳?

 山ノ鼻まで引き返し、至仏山登山口へ向かう。AM8:30整備された登山道を登る。山頂までほ
ぼ直登のルートだ。(9時以降入山禁止とある)



 滑りやすい木の階段をひたすら登る。まわりは木に覆われ眺望はない。傾斜は結構きつい。
所々水が流れている。だんだんと崩れた岩が転がっているようになり、荒れてくる。
 ついにはとんでもないところに出てしまった。岩が道を覆い尽くしている。ガレ場というにはあ
まりにもだ。



 ガイドブックは2000年5月初版のものだが、夏の間にやられてしまったのだろう。水がかな
り流れている。予定よりだいぶ時間がかかりそうだ。
 滑りやすい岩がゴロゴロした道を登っていくと森林限界が見えた。景色も開けてくるだろう。



 日が当たるようになりだいぶ暑くなってきた。ここまで1時間。すでにジャケットは脱いでいた
が、ラグビージャージ1枚にする。足場は相変わらず悪い。



 だいぶ景色が良くなってきた。とともに、山から下ってくる人がだいぶ増えてきた。すでに10
時を回っている。もうすぐ中間点だよ!と声をかけられる。だいぶバテてきたか。


中間点からの眺め

 この付近はガレているというより、完全に岩場だ。鎖もある。所々にある階段もボロボロだ。
ここまで約1時間半。ということは登り約3時間か。ガイドブックでは2時間半となっていた。まあ
時間はたっぷりある。カミさんもだいぶつかれているので、大休止。

 しばらく登ると階段が新しくなってくる。これは楽だ。だいぶはかどる。本来こんなペースなん
だろう。途中階段を作りつける作業をしているところに出会った。ヘリで材木を運び、ここで現
地の形あわせて切っている。作業をしている人たちは、毎日ここまで登ってくるのだろうか。本
当にご苦労様です!
 ここからは延々と階段が続くようになる。まるで天国への階段!



 だいぶすれ違う人も多くなる。中には本当のこの先降りるの?という感じの年配者もいる。ガ
イドブックを見ても登山道は整備されたと書いてあるし、山頂からこんな階段が続いていたら大
丈夫だと思うだろう。これが地獄への階段だとも知らずに。
 歩き出して2時間半過ぎた頃、高天原に出る。山頂まではあと少しだ。眺めが良い。

日光方面?
奥只見方面?

 AM11:30程なく山頂へ到着。人がたくさんいる。お昼を食べたり、写真やビデオを撮ってい
る。
 景色は良い。以前来たときはガスっていてほとんど視界が利かなかった。まったくもってパノ
ラマだ。遠く富士山や谷川岳が見える。


  ↑この辺が富士山                          ↑この辺が谷川岳  ↑このツインピークスは何?



 ここからは2時間の下り。大きな岩の多い尾根沿いを歩く。途中小至仏山を経てオヤマ沢田
代へ。たくさんの人の踏み跡でぬかるんでいるところが多い。思ったよりハード。



 ここからゆるゆると下りが続く。だいぶ疲れたのか、思うようにはかどらない。鳩待峠からの
往復の人は結構元気に下っていく。

 ブナ林の中を延々と歩いて2時間半。PM2:30鳩待峠に到着。合計8時間。
 披露困憊の中、コーヒーを淹れて一息つく。駐車料金の集金がくる。普通乗用車1日2500
円。戸倉に車を置いてバスで往復するより安いし、入山料みたいなものである。路上駐車も見
かけたが、ケチるほどのものではないだろう。

 尾瀬はまもなく冬に閉ざされる。峠まで車で入れない以上、徒歩で行ける人はそう多くはない
だろう。
 そんな今年最後の尾瀬は、すばらしい晴天に恵まれ、精一杯もてなしてくれたようだ。

 帰りは温泉に入って、ごろりと横になって休んで、行きと同じルートで帰った。PM11:00我が
家に到着。とても日帰りとは思えない1日だった。

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